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常温硬化型 無溶剤・無機質コーティング材料 セラトン・セラニック

CERATON NP セラトンNPの概要

セラトンNPの特徴・用途

セラトンNPは 被塗面に超撥水性・超撥油性の膜をつくるコーティング剤です。
セラトンNPは、無溶剤一液タイプのシリカ溶液で、常温施工により高分子シリカポリマーを生成し、従来のセラトンシリーズのトップコートとしてコーティングする事で、さらに硬質で超撥水性・超撥油性(油性マジックも受付けない)のシリカ被膜を形成する、全く新しいコーティング材料です。
このシリカ被塗膜は、紫外線に強く超耐久性を発揮すると共に、不燃性・撥水性・対透水性・対薬品性・対汚染性に優れています。

■特徴

  • 従来型セラトンPTN(セラニック上塗り)のトップコートとして使用します。
  • カビなどの付着物の培養成分を含まない造膜です。
  • 揮発性有機溶剤は全く使用しませんので、環境衛生上安全です。
    * 施工中でもシンナーは使いませんのでシンナー臭は発生しません。従いまして、施工者は勿論の事、内部や周囲の住人に対しても安全ですし、安心です。
  • 超耐久性被膜で、対汚染性に優れています。長期水中浸漬でも、膨張しません。
  • 不燃性で、発煙・燃焼ガスの発生もありません。

■用途

  • 防錆・防蝕・耐塩水・耐薬品性が求められる所や、防汚・防微・防藻が求められる所に。
  • 不燃・難燃が求められる所や、耐熱性が求められる所に。
  • 落書き防止を求められる所に。→落書除去にシンナーなどの有機溶剤は必要ありません。
  • 貼り紙防止が必要な所に。→貼り紙はもちろん、落書も受付けません。
  • 土鳩や烏など野鳥の糞が落せなくて困っている所に。→高圧洗浄などは必要ありません。雨で自然に落ちます。

無溶剤・無機質塗料「セラトンシリーズ」 と従来塗料との相違

一般に塗料・コーティング材料は、バインダー(結合剤)・充填剤(一般に無機粉末)・着色顔料によって合成商品化されています。

これらの商品によっての美観、装飾においては都市景観の時代文化を表現し、建築物・構造物の耐久性維持と保護膜としては社会資産の保全と経済性に大きな責務を課しています。

今日の塗料・コーティング材料の被膜機能を左右するバインダー(結合剤)は、石油化学の発達によって多くの有機合成樹脂ポリマーが開発され主流を成しています。
これらの有機合成樹脂ポリマーは非金属元素「炭素・窒素・酸素・水素」などの組み合わされた各元素が保有している2個の電子が対になり、2個の原子間の共有される事による主鎖の共有結合と、出来た主鎖の穏やかな力で徐々に結合(分子間結合)しており、結合力が弱く(85.2Kcal/mol)また、非酸化物であるため常に熱・温度・大気中の酸化物などに酸化促進され、経時的に光沢の消失・風化・チョーキングなど材質劣化が起こり、燃焼性で、燃焼時に有害性ガス・発煙が多く発生、また有機合成樹脂による塗料・コーティング材料化は、今日世界的な課題である地球温暖化・臭気公害・労働安全指針などにて規制が指向されている有機揮発性物質(VOC)の使用は避けられず、また省資源に関連してのメインテナンスフリー(超耐久性)などの、産業界の求められる対応には論議は尽きなく、機能性向上への研究課題は多く残されております。

無機質塗料 セラトンの膜機能を左右するバインダー(結合剤)は、オルガノポリシロキサン溶液の複合により、金属元素と非金属元素の組み合わせによる事から、金属元素の陽イオン(プラス)と非金属元素の陰イオン(マイナス)の組み合わせによって、電気的引力による「イオン結合」とケイ素と酸素の結合主鎖(Si−O)からなり、また結合に関わる電子数が多いことなどの特徴により原子間の結合が非情に強く(108Kcal/mol)、緻密で強靱な結合物が得られます。

セラトンのバインダー合成及び塗材商品過程においては、将来規制化される有機揮発性物質(VOC)は使用せず、また有機合成樹脂などは含まないので、微生物・カビ菌の培養物及び環境病(鼻炎・アレルギー)となる成分を含まない、超耐久性・不燃性の塗料産業の基本形が変わる商品と言えます。

更には、地球環境に対応されたVOCの規制化に関しては、水系塗料が一般的で、有機樹脂をエマルジョン化する事によって水系の結合(C−C結合等)が得られるが、多少の有機溶剤(シンナーなど)と可塑剤及び活性剤の使用における問題点と造膜劣化での耐用年数が短くなる難点があり、これらの解決が今後の課題になっていることを考えると、セラトンはひとつの有力な解答であると言えます。

セラトンの成分

主成分 オルガノポリシロキサン
含有量 95〜98%
CAS t公開ですので、参考資料として、以下を提示致します。

■セラトンのシリカ皮膜表面の金属元素量の調査
金属ウエハ上のシリカ皮膜の表面を2−プロパノール(IPA)で洗浄し、さらに純水で表面に残存した溶媒を洗い流した。洗浄後のウエハをフッ過水素酸の気相中に静置し、ウエハ上のシリカ皮膜を分解した。溶媒を加熱して蒸発乾固させた後、残渣を硝酸と過酸化水素水により分解した。分解液を超純水で定容して測定用検液とし、検液中の金属元素をICP−AESにより定量した。

  Ti Al Fe・Ne・Cl
TP1 3300 1800 検出下限以下(数ppm以下)
TP2 2800 2600 検出下限以下(数ppm以下)

■測定装置   セイコー電子工業(株)製 プラズマ発光分析装置 SPS−4000型
■測 定 者    (株)UBE科学分析センター 無機分析研究室 無機分析Gr

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